シャープでは、経営危機と買収交渉の長期化で同業他社などへの人材流出が続き、再建への影響が懸念されており、実績をより評価する給与システムを取り入れ、優秀な人材を確保する。
戴氏は台湾の電機メーカーでの日本駐在を経て、昭和61年に鴻海に入社。日本語が堪能で、鴻海の郭(かく)台(たい)銘(めい)会長の右腕として、日本企業とのビジネスでの交渉役を務めてきた。
シャープの新経営陣9人のうち、鴻海は戴氏を含む6人を指名、シャープ出身者は3人。10月末をめどに新たな中期経営計画をまとめ、鴻海主導で再建を進める。