
(大石一男撮影)【拡大】
--代表作の「BOCCO(ボッコ)」もそうですが、ユカイ工学のロボットはどれも人間のコミュニケーションの促進に焦点を絞っているように思います。
青木:その通りです。ロボットには人間が感情移入しやすいデザインが重要だと考えています。例えばソフトバンクの「Pepper」は二足歩行をせず、対話などの機能はネット上のクラウドが担っています。必ずしも、すべての機能を搭載する必要はないのです。例えばBOCCOの場合、仕事中など電話ができない時に留守番をしている子供へ連絡するなら、スマートフォンからメッセージを送って読み上げてもらう。帰宅が遅れるという連絡も、メールよりBOCCOに伝えてもらったほうが気持ちも和らぐでしょう。また、話しかけることで照明や家電を操作する機能も搭載しています。まるで座敷童(ざしきわらし)のように、存在自体で家族みんなをハッピーにするロボットを目指したいのです。
--家庭を中心に、ロボットが人と人とを“くっつける”存在になっていくわけですね。
青木:目標は、人間とペットに次いで、みんなに愛されるロボットを作ること。ドアの閉め方などで奥さんの機嫌を察知して、自動的にケアしてくれるようになったら最高ですね(笑)。そんなふうに自分が苦手な部分を補ってくれるよう、どんどん新しい機能を追加していきたい。子供からお年寄りまで、“家族をボンディングするロボット”の実現を目指して、これからも開発を続けていきたいと思います。