キリン、包装用段ボールの新技術実用化 紙使用量さらに16%減 (1/3ページ)

キリンが開発した新カートン「スマートカットカートン」は従来より約16%軽量化しながらも、強度は維持した(同社提供)
キリンが開発した新カートン「スマートカットカートン」は従来より約16%軽量化しながらも、強度は維持した(同社提供)【拡大】

 国内飲料大手のキリンが缶ビールやペットボトル飲料向け包装用段ボール(カートン)の省資源化に取り組んでいる。カートンの四隅を切り落としたり、段ボールの芯の紙を薄くするといった新たな技術を導入することで、紙の使用量を減らすのが狙いだ。

 環境保全機運の高まりを受け、キリンは2002年以降、カートンの軽量化を進めてきた。同社では同じ厚みのものでも角が多いと荷重に対し、強くなる特性に着目。04年にはカートンの四隅を切り落として、側面を8面構造にして強度を確保したカートン「コーナーカットカートン」を導入。段ボールの芯の紙を薄くしても荷重に耐えられるようになり、350ミリリットル缶用カートンでは紙の使用量が約10%削減したという。

 しかし、この技術にも限界があった。段ボールの芯の紙をさらに薄くすると、倉庫などでの保管時に上から荷重がかかった際、強度不足でカートンが変形したりするトラブルが想定された。カートンのさらなる軽量化を実現するには、さらなる改良が求められていた。

実用化への道のりは決して平坦ではなかった