高齢化進むタイへ「日本式介護」輸出 ホーム運営、政府も融資など後押し (2/2ページ)

 3月、バンコク中心部の大型商業施設。日本貿易振興機構(ジェトロ)が、日本企業の介護や健康グッズを売り込むイベントをタイで初めて開催し、約50社が参加。2日間で約4万人が訪れた。

 経済成長が続くタイは、医療水準の向上などで寿命が延びている。世界銀行やジェトロによると、2014年時点の平均寿命は74.4歳。65歳以上が人口に占める割合は15年時点で10.5%で、22年には14%を超え「高齢社会」に突入する見通しだ。高齢化が進むスピードは日本より速い。

 こうした中、日本政府は7月、日本の介護システムを輸出する「アジア健康構想」を打ち出した。タイなどアジア各国を成長市場とみなし、国際協力機構(JICA)や政府系ファンドの融資制度を活用するなど進出を後押しする。

 ジェトロの担当者は「高品質の日本の介護ビジネスに関心を寄せるタイ人は多い。ビジネスチャンスは広がっていくだろう」と分析している。(バンコク 共同)