
鉄道協力に関する覚書に署名後、握手する石井国交相(左)とタイのアーコム運輸相=6日、バンコク(共同)【拡大】
日本、タイ両政府は6日、タイの首都バンコクと北部チェンマイを結ぶ約700キロの高速鉄道計画について、日本の新幹線方式を導入することなどを確認した。タイ訪問中の石井啓一国土交通相とタイのアーコム運輸相が鉄道協力に関する覚書に署名。アーコム氏は記者会見で、早ければ2018年中にも着工できるとの見通しを示した。
両国政府は15年5月、新幹線方式の導入を前提に現地調査を行うことで合意。17年中の正式契約締結を目指している。タイ側に採算面での不安などから導入を疑問視する声があり、最終的に実現するかどうかは流動的な要素も残っている。
両国はまた、インドシナ半島を横断する東西経済回廊のうち、タイ北東部ムクダハンと北西部メソトを結ぶ鉄道や、南部経済回廊と呼ばれる東部アランヤプラテート~西部カンチャナブリ間の鉄道整備での協力を改めて確認した。(共同)