都合良いデータで燃費測定 国交省、三菱自に3度目立ち入り検査

 三菱自動車の燃費不正問題で、同社が不正な方法で車の燃費値を再測定していたとして、国土交通省は2日、同社の本社(東京都港区)と名古屋製作所(愛知県岡崎市)を立ち入り検査した。

 石井啓一国交相が2日の記者会見で明らかにし「経緯を調査する」と述べた。経営陣や担当者への聞き取りをする。問題発覚以降、同社への立ち入り検査は3回目。

 国交省によると、三菱自は販売中の9車種の燃費値を再測定する際、本来なら往復3回ずつの走行で得たデータの平均値を利用すべきなのに、最大で60回の往復を繰り返し、都合の良いデータを使って計算していた。

 9車種については国交省も独自に測定。うち8車種でカタログに記載されている数値を下回ったと8月30日に発表し、三菱自は販売を中止して燃費値を修正した。

 国交省によると、測定方法は道路運送車両法に基づいて決まっているが、良いデータを得るために多数の走行を繰り返すことは想定していないという。 石井氏は「常識的に考えて極めて不適切」と指摘。同様の事態が起きないよう、データの取得方法を明確化する考えを示した。