パナソニックは2日、鉄道関連事業に本格参入したことを明らかにした。6月に英国の鉄道システム会社「ADコムズ」を買収した。買収額は非公表。パナソニックが持つ画像処理などの技術との相乗効果で、安定的な収益の柱に育てる。
ADコムズは英国の鉄道大手向けに車両の通信システムや乗客に情報を伝えるディスプレーシステム、設備の保守業務などを手掛けている。英国の通信大手とも取引がある。
パナソニックは海外の鉄道向けに監視カメラなどを用いた防犯システムを売り込む方針で、「日本国内の車両メーカーと一緒に米国の鉄道への展開も進めている」(社内分社AVCネットワークス社の榎戸康二社長)。ADコムズを傘下に収めることで、欧州で鉄道関連事業を展開する足掛かりにする。
パナソニックは、欧州での売上高を2016年3月期の7019億円から、19年3月期には約1兆円に拡大させることを目指しており、安定成長が見込める鉄道関連はその一翼を担う。