農薬大手のクミアイ化学工業とイハラケミカル工業は20日、来年5月1日に経営統合することで基本合意した、と発表した。12月中旬にも最終契約を交わす。海外で大規模再編が進むなど、経営環境が急速に変化するなか、統合を機に農薬開発力を向上させ、海外展開を加速する。
クミアイ化学が存続会社となり、イハラケミカルを吸収合併する。イハラケミカルは上場廃止となる。合併比率や経営陣などの新体制については今後詰める。
イハラケミカルは、1965年にイハラ農薬(現クミアイ化学)と日本曹達の共同出資会社として発足。現在も、イハラケミカルが製造した原体を、クミアイ化学が農薬として販売するなど、両社は協力関係にある。