【OPEC減産合意】市場の幻滅を意識、原油価格40ドル割れ回避で協調演出 (2/2ページ)

 各国が4月に増産凍結を協議した際にはイランの参加拒否にサウジが反発して増産凍結に合意できず、6月の総会でも見送った。原油市場は夏のドライブシーズンが終わって不需要期にあり、今回不調に終われば40ドル割れは避けられない。

 原油安の長期化で加盟各国の財政状況は窮迫しており、OPECは「意思統一の努力をアピールする必要があった」(野神氏)。

 合意を受け原油価格は50ドル程度まで上昇する可能性があるが、その後は油価低迷で休眠した米国のシェールオイル採掘施設が再稼働し、生産量が増加する見込み。中国経済の減速や英国の欧州連合(EU)離脱問題で世界経済は不透明感が強く、需給の緩みが早期に解消される可能性は低い。

 SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは「多少の減産合意では抜本的改善にならないだろう」と分析する。