
CEATECより。豆蔵HDグループのサービスは飼い猫の首輪と通信し、居場所を探せる=4日、千葉市・幕張メッセ(宇野貴文撮影)【拡大】
千葉市の幕張メッセで4日開幕した展示会「CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン)」は、デジタル家電やIT機器の「見本市」から脱却し、あらゆる機器をインターネットでつなぐ「モノのインターネット(IoT)」による快適な社会の実現の提案に軸足を移しているのが大きな特徴だ。
会場中央の「IoTタウン」コーナーでは、警備会社のセコムが防犯用ドローン(小型無人機)を展示。情報サービス、半導体事業を展開する豆蔵ホールディングスグループも出展。飼い猫の首輪とスマートフォンを近距離無線通信でつなぎ、迷子になっても地図上で居場所がわかるサービスなどを紹介した。
三菱電機は、タブレットに話しかけ、画面を指でなぞるだけで言葉を文字で表示できる技術を紹介。多言語に翻訳して耳の不自由な外国人観光客の案内ができる。医師が高齢者の患者にレントゲン写真を文字入りで説明するのにも役立てたい考え。
富士通は、カメラで撮影したゴルフや野球のスイングのフォームの3次元データを解析したり、靴に内蔵したセンサーから足の動きや圧力などのデータを収集して、競技力の向上や健康に役立てる技術などを披露した。
今年は前回より100以上多い648社・団体が出展。主催者側は15万人の来場を目標としている。7日まで開催。