
目だけではなく、耳でもゲームの世界観を体感してもらおうと曲作りに励むカプコンのサウンドクリエーターの鈴木幸太さん=大阪市中央区(山田哲司撮影)【拡大】
プレーヤーに感動を
仮想現実(VR)といった最新技術を用いたゲームが登場するなど、進化はとどまることを知らない。
ゲーム音楽も一昔前はゲーム機の内蔵音源でしか表現できなかったが、高性能化で録音した音なども取り込めるようになり、多彩な表現が可能になった。ゲームをより現実に近づけるため、ゲーム音楽も一段と高品質なものが要求される。
鈴木さんが作曲する上で常に考えるのは「いかにプレーヤーに感動を与えられるか」。ゲームの進化は表現の幅が広がることにつながる。「これからも新しいことに挑戦していく。ゲームを楽しみながら、こんな良い曲に出会えて良かったと思ってもらえれば」。
カプコンとゲーム
昭和58年の創業以来、ゲーム業界の先駆けとなる作品を数多く世に送り出している。対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」やサバイバルホラー「バイオハザード」は一世を風靡(ふうび)。プレーヤーが「ハンター」となり、自然の中でさまざまなモンスターを狩るアクションゲーム「モンスターハンター」シリーズは若年層を中心に好評を博し、「モンハン現象」とよばれる社会現象を巻き起こした。