セブン増益、ファミマ、ローソン減益　コンビニ５社決算で明暗

　コンビニエンスストア大手５社の平成２８年８月中間連結決算が１２日、出そろった。売上高は全社増収だったが、本業のもうけを示す営業利益では最大手のセブンーイレブン・ジャパンが増益だった半面、ファミリーマートとローソンは減益となり、明暗が分かれた。

　セブンーイレブン・ジャパンは、弁当やプライベートブランド（ＰＢ、自主企画）商品の販売が好調で、営業利益は前年同期比３・０％増だった。１店舗当たりの１日平均売上高も６６万７千円と、他社に比べて１０万円以上多かった。

　一方、９月にサークルＫサンクスと統合したファミリーマートの営業利益は、不採算店舗の閉鎖による減損損失の影響で６・５％減だった。サークルＫサンクスは統合に伴う減損損失の計上により、３０２億円の最終赤字となった。ローソンも店舗改装費用や広告宣伝費の増加で営業減益だった。

　ローソンの玉塚元一会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）は１２日、東京都内で開いた決算説明会で、ミニストップとの提携の可能性について「すでに販売促進などでは協力している。ただ、統合についてはまだ話していない」と語った。