石油元売り業界再編に暗雲 出光合併延期 JX統合審査に影響も (2/2ページ)

会見する昭和シェル石油の亀岡剛社長(左)と出光興産の月岡隆社長=13日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)
会見する昭和シェル石油の亀岡剛社長(左)と出光興産の月岡隆社長=13日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 世耕弘成経産相は「元売り業界が国際社会や日本の需要減少のなかで生き残るには、再編は避けて通れない」と指摘する。経産省は供給過剰を解消するため「エネルギー供給構造高度化法」に基づき製油所の統廃合を求め、元売り各社に合併を促してきた。

 それが、出光と昭シェルの合併がさらに見通せなくなったことで、同時に進む首位のJXホールディングスと3位の東燃ゼネラル石油の経営統合にも狂いが生じる恐れがある。各社の統合を審査する公正取引委員会は業界全体の競争環境を精査しているが、JXと東燃の統合が先行すれば業界に1強が誕生することになり、審査の前提が変わるためだ。

 元売り業界からは「国主導で進む再編なのだから、出光創業家の説得も国が当たってほしい」(大手幹部)と恨み節も漏れている。