
不慣れな人は操作案内を受けながらプレイした、「バイオハザード7レジデントイービル」=9月、千葉市の幕張メッセで開かれた東京ゲームショウ2016(織田淳嗣撮影)【拡大】
国ごとで色分け
作品は海外でも人気が高い。特に北米は「ジョーズ」などホラー・パニック映画を育ててきた中心地でもあり「重要な市場だ」とカプコンの辻本春弘社長は強調する。市場調査や販売促進を重ね「子供だけでなく、大人も楽しめる内容にすることに挑戦してきた」という。
苦心したのは、ナイフや銃でゾンビと戦う場面での描写だ。恐怖を追求する上でリアルな残酷さは欠かせないが、あまりに暴力的な表現は規制を受ける。
過去の作品のドイツ版では、ゾンビが流す血は緑色にした。当時、同国では流血を赤色で表現することは規制されていたためだ。
さらに文化の違いも考慮する必要がある。日本国内向けの作品はゾンビの体の部位を切っても身体が欠損しないよう表現を抑える傾向があるが、北米向けでは欠損する描写を残している。国ごとに“色分け”しながら、支持を広げてきたわけだ。
作品は米ハリウッドでも映画化され、シリーズ化にも成功。年末には最新作が上映される。25年からはテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市)で毎年、期間限定の人気のアトラクションとしてバイオハザードが登場するようになり、人気を博している。
川田氏は「怖い体験をし続けてもらうために、イノベーション(革新)を躊躇(ちゅうちょ)しない作品づくりをしていきたい」と話している。