また、業績悪化に歯止めがかからないことも、ゴーン氏の背中を押したとみられる。三菱自の17年3月期連結業績予想は、営業損益が280億円の赤字に転落する見通し。従来は250億円の黒字を予想していたが、軽の生産休止に伴う水島製作所(岡山県)の減損見直しなどが響いて下方修正し、リコール(回収・無償修理)隠しで揺れた05年3月期以来の赤字に陥る。最終損益も赤字幅が従来予想の1450億円から2400億円に拡大する見込み。
ゴーン氏は1999年に経営悪化した日産に入り、系列メーカーからの調達見直しなど激しいコスト削減でV字回復を達成した。現在は日産の提携先である仏ルノーのトップも務め、生産拠点の相互活用や共同調達を進めている。三菱自にも関与することで、3社での共同調達など提携を加速し、相乗効果を最大限引き出す方針だ。(会田聡)