三井物産がロシアの製薬大手Rファーム(モスクワ市)に出資を検討している。国際協力銀行(JBIC)も金融支援する。官民でロシアの国内産業を育成し雇用拡大を支援する。JBICはこれとは別に、ロシア最大手銀行への単独融資を実施。日本政府は12月の日露首脳会談に向けて対露経済協力をまとめ、北方領土問題解決の環境を整える。
三井物産は、Rファームへ日本の先端技術の一部を供与し、将来の医薬品輸出を支援する。出資額は数十億円、出資比率は10~20%台とみられる。JBICも出資するか、Rファームへの融資を検討する。Rファームは病院や医療機関向けの医療用医薬品メーカーで、日本やインドの製薬会社から医薬品ライセンス供与を受けている。
三井物産の経営参画が実現すれば、がん治療や抗生物質、免疫、抗ウイルスなどの治療薬の品ぞろえを強化。輸出も視野に入れる。会長のアレクシー・レピク氏は経済団体「実業ロシア」会長を務める有力者で、日本側としても安心感がある。