ロシアの医薬品市場には日本の製薬大手も進出しているが、寒さが厳しいことから心筋梗塞などの循環器系疾患が多く、平均寿命は2012年の調査で69歳と欧米の水準より10歳程度低い。ロシア側は、外貨導入で医薬品開発の高度化を急ぐとともに、資源依存型の産業構造からの脱却を図る。
一方、JBICはロシア最大手のズベルバンクに対し円建てで約40億円を単独融資した。この銀行は欧米による経済制裁の対象だが、日本円での融資は対象となっていない。
ズベルバンクはJBIC融資を活用し、極東ボストチヌイ港の運営会社に港の拡張工事に使う資金を貸し出す。同港の増強は、安倍晋三首相が5月に日露首脳会談で提案した8項目の経済協力に挙げられた。JBICが民間との協調ではなく、単独で融資するのは珍しい。現地の銀行を介して融資する「ツーステップローン」と呼ばれる手法を採用してリスクを低減する。