
東電EPとLPガス大手日本瓦斯の提携会見。東電は着々と家庭用ガス販売の準備を進める=5月、東京都千代田区【拡大】
その中で、いち早く顧客取り込みに動いているのは関電だ。9月に問い合わせ用の専門ダイヤルを設置し、今月からウェブサイトでガス料金を試算できるようにした。初年度で20万件以上の販売を目指し、「大阪ガスより料金を安くしたい」(関電)と力が入る。中部電も5年間で20万件の顧客獲得を目指す。
電力小売りの全面自由化では、開始後半年で大手電力から新電力などへ約188万件の切り替えがあった。新電力首位の東京ガスは現時点で50万件超、大ガスも約23万件の申し込みがあり、大手電力の牙城を着実に切り崩す。
電力各社は年末から年明けにかけてガス料金プランやサービスを公表する見通しで、「安価で分かりやすいメニューを提示する」(中部電)。一方、攻め込まれる立場に変わるガス会社も、「年明けに新サービスを準備中」(東ガス)と対抗策を練る。電力、ガスによる顧客争奪戦の“第2幕”に注目が集まりそうだ。(古川有希)