
東洋経済新報社の山田俊浩氏【拡大】
日本でも料理動画のベンチャー企業が勃興している。昨年9月の創業から日が浅いにもかかわらず、爆発的な成長を続けている料理動画メディアが「デリッシュ・キッチン」。かつてソーシャルゲーム大手のグリーで取締役を務め、「釣り☆スタ」や「探検ドリランド」の立ち上げを成功させた吉田大成氏が創業した「エブリー」が手掛けている。今年6月には、グロービス・キャピタル・パートナーズ、DBJ キャピタル、グローバル・ブレインなどを引受先として、総額6.6億円の資金調達を実施した。ネットの世界では、驚くほど料理まわりが「熱い」のだ。
その理由はいくつかある。まず食べ物は驚くほど多くの人々をひきつける。つまり、たくさんの読者を獲得できる。東洋経済オンラインでも、焼き肉やラーメンなどの写真を前面に出した記事はたくさん読まれる。お昼の12時前後は、特に読まれる。何を食べようか、どれだけ心を悩ませている(踊らされている)かがよく分かる。食べ物そのものが強烈なコンテンツなのである。しかも、フェイスブックの「いいね!」がたくさんつき、シェアもされる。記事が拡散していくのだ。
また、容易にマネタイズ(収益事業化)につなげることができる。広告にはうってつけだ。レシピの中に「味の素」を使えば、味の素から広告費をもらえる。フライパン、包丁など魅力的なキッチン用品を作っているメーカーにスポンサーになってもらうことも可能だ。