【高論卓説】NYタイムズの新規事業も大成功 いまネットメディアで“料理”が熱いワケ (2/3ページ)

2016.10.31 06:41

東洋経済新報社の山田俊浩氏
東洋経済新報社の山田俊浩氏【拡大】

 日本でも料理動画のベンチャー企業が勃興している。昨年9月の創業から日が浅いにもかかわらず、爆発的な成長を続けている料理動画メディアが「デリッシュ・キッチン」。かつてソーシャルゲーム大手のグリーで取締役を務め、「釣り☆スタ」や「探検ドリランド」の立ち上げを成功させた吉田大成氏が創業した「エブリー」が手掛けている。今年6月には、グロービス・キャピタル・パートナーズ、DBJ キャピタル、グローバル・ブレインなどを引受先として、総額6.6億円の資金調達を実施した。ネットの世界では、驚くほど料理まわりが「熱い」のだ。

 その理由はいくつかある。まず食べ物は驚くほど多くの人々をひきつける。つまり、たくさんの読者を獲得できる。東洋経済オンラインでも、焼き肉やラーメンなどの写真を前面に出した記事はたくさん読まれる。お昼の12時前後は、特に読まれる。何を食べようか、どれだけ心を悩ませている(踊らされている)かがよく分かる。食べ物そのものが強烈なコンテンツなのである。しかも、フェイスブックの「いいね!」がたくさんつき、シェアもされる。記事が拡散していくのだ。

 また、容易にマネタイズ(収益事業化)につなげることができる。広告にはうってつけだ。レシピの中に「味の素」を使えば、味の素から広告費をもらえる。フライパン、包丁など魅力的なキッチン用品を作っているメーカーにスポンサーになってもらうことも可能だ。

NYタイムズはレシピの中で紹介している食材をワンクリックで自宅に配達するサービスを開始

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