サッポロHD「万年ビール4位」脱却なるか 新社長に尾賀氏、攻めの姿勢強調 (2/2ページ)


【拡大】

 複合商業施設「恵比寿ガーデンプレイス」など、工場跡地などを活用した再開発事業が好調で、“不動産のサッポロ”などと揶揄(やゆ)されることもあるほどだ。しかし、専業の大手不動産会社とは違い、資産にも限りがある。不動産事業がいつまで業績を牽引(けんいん)できるかは未知数だ。

 海外事業のてこ入れも課題だ。尾賀氏は会見で国内事業とともに「グローバル対応も重要だ」と述べた。国内市場の縮小傾向が続くなか、アサヒグループホールディングスが欧州ビール4社を買収するなど、ライバルは積極的なM&A(企業の合併・買収)で攻勢に出る。サッポロも10年にベトナムに進出するなど海外を強化するが、15年12月期の国際事業の営業利益はトントンだった。

 中期経営計画は、最終年度に当たる20年度の営業利益を、16年度見込み比で4割増の340億円に引き上げるとした。目標達成は、経営のバトンを託された尾賀氏ら新経営陣の手腕にかかっている。(大柳聡庸)