「HAKUTO」月面探査ロボ完成へ拠点一元化 仙台の開発部隊、東京に移動 (1/2ページ)

2016.11.9 06:11

チームHAKUTOが公開した月面探査レースに出場するロボットのデザインモデル
チームHAKUTOが公開した月面探査レースに出場するロボットのデザインモデル【拡大】

  • 歴代の試作車の模型などが展示されているispace本社=東京都港区

 宇宙開発ベンチャーのispace(アイスペース、東京都港区)は、チーム「HAKUTO(ハクト)」の月面探査ロボット「ローバー」の開発部隊7人を仙台から東京の本社に呼び寄せた。同社はロボットによる世界初の月面探査レースに参戦しているチーム「HAKUTO」を運営している。9月26日~10月1日には月面を想定して、試作車の実証実験を鳥取市の鳥取砂丘で実施。2017年中に予定される打ち上げに向け、月面探査ロボの開発は最終段階にさしかかった。

 ローバーの技術は東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻の吉田和哉教授の研究成果が基となっていることから、これまで7人の技術者は仙台市の同大学内で開発に従事してきたが拠点を一元化することで、「実機の開発を進めるにあたり、開発の現場と経営との意思疎通を図りやすくする」(同社)のが目的だ。

 このほど、開発部隊を東京に移すのに合わせて本社のスペースを拡張。クリーンルームや3Dプリンターを設置した。さらに来客用のオープンスペースも用意し、歴代の試作車の模型などを展示している。

 実際に月へ送り込むローバーのフライトモデルは重さ4キロ。車体や脚の材質を従来のアルミニウムから炭素繊維強化プラスチック(CFRP)に切り替え、電子機器を包み込んでいたアルミ製の容器を外し、マグネシウム製のプレートの下に配置するなどの工夫を施し、9月に鳥取砂丘で実験した試作機の7キロから3キロ軽くした。

開発には日本を代表する大手企業が支援の手を差し伸べた

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