きゃりーが目の前で歌い踊るVRコンテンツも登場 コンテンツビジネスの未来は? (2/4ページ)

2016.11.11 15:00

レコチョク・ラボではきゃりーぱみゅぱみゅのライブをVRコンテンツ化、目の前できゃりーが歌い踊る
レコチョク・ラボではきゃりーぱみゅぱみゅのライブをVRコンテンツ化、目の前できゃりーが歌い踊る【拡大】

  • IBMブランドを高めた「ソードアート・オンラインザ・ビギニングSponsoredbyIBM」
  • ハコスコ代表取締役でVRコンソーシアム代表理事の藤井直敬氏
  • レコチョク執行役員CTOの稲荷幹夫氏
  • NHKエンタープライズの神部恭久氏(左)と日本アイ・ビー・エムの山口有希子氏

 藤井氏を引き継いでVR事業について話したのが、音楽配信のレコチョク執行役員CTOで、レコチョク・ラボ管轄兼プラットフォーム推進部長としてVRビジネスを手がけている稲荷幹夫氏。「音楽配信もある程度見えて来た。これからはネットならではの新しい体験価値を生み出す必要がある」と話して、ARやVRに挑み始めたことを明かした。

 ジャパン・コンテンツ・ショーケースの渋谷会場で、レコチョク・ラボでは世界的に人気のアーティスト、きゃりーぱみゅぱみゅがロサンゼルスで行ったライブをVRコンテンツ化して展示していた。スマートフォン利用のVRヘッドマウントディスプレイを着けると、真正面からきゃりーが現れ、首を左右に振ると両脇で踊るダンサーが見える。タッチ操作でステージの隅からきゃりーを見る映像に切り替え首を振ると、客席の最前列にいるファンの顔が目の前に現れる。ライブ会場の最前列で見ている気分を味わえるVRだ。

 課題は、カメラを置く場所を確保すること。一般的なライブの場合、ステージ上にいるアーティストの前や、ステージと観客席の間にカメラを置くと、ライブ鑑賞のじゃまになるため、カメラを置かせてもらえない。きゃりーのライブの場合は、興行主や来場者の理解があって収録が実現した。ただ、VRが普及していけば、ライブは重要なコンテンツになる。「アングルとしてきちんとステージに近いところで撮るために公演側と話していく」と稲荷氏。過渡期にある今のうちにノウハウを吸収し、将来のビジネス展開に備える。

 NHKエンタープライズ制作本部エグゼクティブ・プロデューサーで、テレビ番組のほかにVRコンテンツも手がけている神部恭久氏は、南米パタゴニアの厳しい自然の中をランナーが走る姿を追ったドキュメンタリー「神の領域を走る」で360度のVRコンテンツを別に作り、走者の視点から周囲を見られるようにした。荒々しい自然の中を走るランナーの気持ちになれると好評だったという。

テレビと違って、VRの場合はどういった見せ方が最適なのかが確立しておらず…

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