
HappyHackingKeyboardの1996年発売の初代モデル(奥)と今年4月発売の最新モデル(PFU提供)【拡大】
ちなみに日本で「Happy Hacking」という商標を申請する際も「これはハッカーの育成を助長するものなのか」と言われ、却下されたという苦い思い出も。そのため、今の刻印は「HHKB」となっているのだ。
その後、米国市場が不調で、ついに閉じられることとなるが、東プレ(東京都中央区)と協業して実現した静電容量無接点方式の採用(金型の減価償却で試行錯誤)、無刻印モデルの投入(これは松本氏の娘がピアニカに“ド・レ・ミ”のシールを貼っていたことからの逆転の発想)、アルミフレームを採用した「HG」と輪島塗キートップ(当時の社長が輪島藤夫氏だったため)を採用した超弩級(ちょうどきゅう)モデル、キーストロークを0.2ミリ短くし、静粛性を向上させたモデル、そして現在のニーズを鑑み、消費電力的に実現が難しいと言われた静電容量無接点方式で初のBluetoothモデルの投入-に至っている。
HHKBの20年は決して順風満帆ではなかった。紆余(うよ)曲折を経て、ようやくここにたどり着いたのである。「一生涯使えるインターフェースを実現しなければならない。そのために続けようと思う気持ちがなければ続かなかった。20年続けられたのは、言うまでもなくHHKBユーザーたちの支持と愛であった。和田先生のコンセプトを貫き通せるよう、30周年、40周年を目指したい」。松本氏はパーティーでこう締めくくった。
HHKBの進化の歴史についてはPFUが特設サイト(http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/20th/)を開いている。(インプレスウオッチ)