産総研など、がん医療システム開発 AI活用で治療精度アップ

 国立がん研究センターと産業技術総合研究所、人工知能(AI)ベンチャーのプリファード・ネットワークス(PFN、東京都千代田区)は、AIを活用したがん医療システムの開発に取り組む。がん診療現場では、一部のがんの治療方針が遺伝子解析に基づいて決める方法が普及するなど、個別化医療のニーズが高まっている。AIによる新たな医療システムの開発は診断や治療精度が高まるとの期待があり、産官連携チームは2021年までに導入を目指す。

 今回の取り組みでは、がん研究センターが所有する患者の血液検査や遺伝子検査、画像などのデータを、産総研人工知能研究センターとPFNがAIで解析。研究成果など科学知見と組み合わせ、新たな指標(マーカー)の発見などを通じたがん診断システムや創薬、画像診断法、などの開発を目指す。がん研究センター研究所の浜本隆二さんは「日本人患者のデータを基にすることで、副作用を防ぐ治療ができる。効率良く効果的な治療体制が実現できれば、医療費削減にもつながる」と話している。