低コスト化で太陽光発電投資の高利回り確保 エコスタイル・木下公貴社長 (1/2ページ)


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 エコスタイルの主力事業は土地付き太陽光発電への投資だ。出資者が太陽光パネルなど発電に必要な設備と土地をまるごと購入。発電した電気は、20年間一定価格で買い取ることを国が約束する再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)を活用して電力会社に売電、そこから得た収益が還元される仕組みだ。表面利回りは不動産を上回るため人気が高く、業績も順調に拡大している。木下公貴社長は「年金不安に備え投資しようというサラリーマンが多い。買い取り価格が引き下げられたとしても、工事費の低コスト化などによって高水準の利回りを確保できるようにしたい」と語る。

 --太陽光事業者の倒産が急増している

 「2012年7月にFITが導入されたことでメガソーラーの建設は一気に進んでいった。しかし、買い取り価格は大きく引き下げられ、事業に適した平らで広大な土地もなかなか見当たらなくなった。バブルが弾けた状況で、メガソーラーは終わったという感じがする」

 --こうした中、エコスタイルはどういった形で事業を展開しているのか

 「個人顧客に対し『不動産投資のような形で年金不安を乗り越えていきましょう』と提唱している。不動産と異なるのは“空室リスク”がない点。気象予報士などと連携しながら発電量をしっかり把握しており、安定的な投資を実現している。また、ウェブに全面特化し集客しているため、コスト競争力も高い。結果として20年間にわたって無料の定期点検を行えるようになるなど、CS(顧客満足度)向上にもつながっている」