
宮内雅彦・資生堂ヘルスケア事業部マーケティング室食品ブランド開発グループリーダー【拡大】
資生堂ヘルスケア事業部マーケティング室 食品ブランド開発グループリーダー・宮内雅彦さん(47)
--資生堂では初となる機能性表示食品を9月下旬に発売した
「肌の乾燥が気になる人に向けて開発した『飲む肌ケア』というサプリメントだ。こんにゃく芋に肌の水分を逃しにくくする効果がある成分『グルコシルセラミド』が含まれている事実に着目した。発売から2カ月たったが、消費者からは『こんなに早く実感するとは思っていなかった。乾燥の悩みが気にならなくなった』などと好評をいただいている。もともと当社はグルコシルセラミドの研究を行っていて、知見があったほか、サプリメントでも20年以上のビジネスの歴史がある」
--効果は
「1袋に60錠入っており、1日3錠が目安。3錠に含まれるグルコシルセラミドの量は、1枚250グラムのこんにゃく約9枚分に当たる。こんにゃく9枚を毎日食べ続けるのは大変だが、3錠なら負担なく続けられる。携帯して持ち歩けるし、忙しくて肌の手入れに時間が割けない人にもうってつけだ」
--機能性表示食品制度は昨年4月にできた
「販売前に、安全性や機能性の根拠に関する情報などを、消費者庁長官へ届け出る制度だ。成分名に加えて、『内臓脂肪を減らす』『おなかの調子を整える』など、健康にどんな効果があるかを商品に表示できる。国ではなく、事業者が安全や機能を証明するので、手続きが比較的簡単だ」