日清食品「カップヌードルリッチ」が大ヒット 遅れとる海外展開、巻き返しへ (1/2ページ)

2016.12.10 16:04

 日清食品の「カップヌードルリッチ」が好調だ。今年4月の発売後1カ月で600万食を販売。売れすぎたためか、現在はあまり店頭で見られなくなったが、日清はシリーズの第2弾、第3弾を考えているだろう。

 日清の狙いは明確だ。カップ麺の主要な消費者ではなかった女性やシニア層をターゲットにして、新たな需要を掘り起こすことだ。昨年、カロリーと脂質を抑えた「カップヌードルライトプラス」を投入して女性の心をつかんだ。リッチではシニア層を意識して開発したが、結果として女性も含めた大ヒットとなった。

 国内ではトップシェアの日清だが、海外展開では競合他社に遅れをとっている。海外の即席麺市場では、北米は東洋水産が強く、シェア70%前後。日清は20%程度だ。南米のメキシコでも東洋水産が90%と圧倒的に強い。エースコックはベトナムでの売り上げが全社売上高の47%(2015年12月期)。海外で即席麺というと、カップ麺より袋麺が主流で、日清の商品は価格が高いと捉えられている。

 しかし、日清は「カップヌードル」をグローバルブランドとして確立することを目指し、海外M&Aなど投資を加速している。東洋水産は、現状では海外展開に成功しているが、新たな投資はあまり行っていない。今後の成長余力という点では、日清に軍配が上がる。

中国市場は好調

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