
ローソンとパナソニックが共同開発した、レジでの会計や袋詰め作業を自動化する装置「レジロボ」=12日午後、大阪府守口市【拡大】
コンビニ大手のローソンとパナソニックは、レジでの会計や袋詰めを自動化する装置「レジロボ」を共同開発し、大阪府の店舗で12日、実証実験を開始した。ローソンによるとレジの自動化はコンビニ業界では初めて。店舗での仕事を約1割削減できる見通しで、店員不足の解消や昼間帯の混雑緩和に役立てる。
センサーの付いた専用のかごを使い、客は商品を入れる際に自分でバーコードを読み取らせる。レジ脇に置いて画面を操作すると、自動で合計金額が表示され、店員とのやりとりなしで現金の授受ができる。かごの底がスライド式に開き、袋詰めも自動で行う。
ローソンは「パナソニック前店」(大阪府守口市)で実験を始め、徐々に店舗を増やし、2018年度の本格導入を目指す。来年2月ごろには情報入りの電子タグを商品に付属させ、バーコードでの読み取り作業も不要とする。
レジ無人化をめぐっては米インターネット通販大手アマゾン・コムがレジのない食料品の実店舗を来年初めに米シアトルで開店する。ローソンの竹増貞信社長は「需要があればレジを通過するだけで会計が済む方法も考えたい」と話した。