--新商品の開発の方向性は
「中高年の愛用者に向けたマッサージチェアの高機能化を進めていく一方、若い顧客層に向けた商品開発に注力する。注目しているのが、高さの低いテーブルやソファなど、限られたアパートやマンションの空間を有効活用できるロースタイルデザインの家具。新しいライフスタイルとして取り入れられているからだ。このため従来と比べ高さが低くコンパクトなサイズで、インテリアとしても親しめる新シリーズを発売した。これまで開拓できなかった30~40代の顧客を取り込みたい。こうした層が当社商品のファンになってくれれば、10~20年後に高機能商品を購入するようになってくれるだろう」
--海外展開の取り組みは
「すでに進出しているが、中国、台湾、韓国をはじめとしたアジアと、米国での販売体制を強化する。その一環として独自の販路づくりと現地での協力代理店の獲得を進めている。最新の取り組みとして台湾でフィットネス機器大手と提携した。大規模なキャンペーンを開催し、新規顧客の開拓に成功しつつある。海外でも当社のブランド認知度はすでに高く固定ファンもいる。その上で新しい客層を掘り起こしていく」
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【プロフィル】中西広幸
なかにし・ひろゆき 阪南大商卒。1986年アサヒプリテック入社。執行役員などを経て、2014年7月フジ医療器上席副社長、16年6月から現職。54歳。大阪府出身。
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【会社概要】フジ医療器
▽本社=大阪市中央区農人橋1-1-22
▽創業=1954年
▽資本金=3億円
▽従業員=335人 (2016年3月末時点)
▽事業内容=健康・美容機器の製造販売