「人間は、気温、天候、季節によって味覚が変わる生き物です。気温の高い夏には、さっぱりした冷やし中華が食べたくなる。気温が低い秋や冬には、しっかりした味のものが食べたくなる。だから、今あるラーメンを冬バージョンに改良するのは必要なことなんです。冬バージョンはスープガラにこだわり、濃厚な旨みで味に深みを出し、寒い時期にピッタリの味わいに仕上げました。
売れない商品を見直すのは当然のことで、誰だってやっています。でも、売れている商品に対しては『売れているから大丈夫』と油断しやすい。でも実は、もっともよく売れるものこそ、細心の注意をはらって改良していく必要があります。売れているということは、多くのファンがついているということだからです。私たちは、多頻度で食べられている商品にこそ敏感にならなくてはいけない。せっかくのファンに飽きられてはいけないんです。
何度食べても『おっ?』と新鮮な驚きと喜びを感じてもらえなければ、私たちの仕事は成り立ちません」(同)
(三浦愛美=文 原 貴彦=撮影)(PRESIDENT Online)