広告代理店最大手の電通は29日、新入社員、高橋まつりさん=当時(24)=の過労自殺をめぐり来月に引責辞任する石井直社長の後任選びなど、経営体制の見直しを本格化させた。問題を招いた過剰な成果を求める企業体質の改善も急ぐ。
石井氏は辞任を表明した今月28日の記者会見で、自身の後任を含む新体制の顔ぶれについて「すべて白紙」と強調した。内部昇格の場合は、取締役の中から候補を探すことが多いが、電通の社内では「中本祥一副社長ら経営中枢の責任は免れない」との見方が強く、常務執行役員クラスなどが対象となる可能性がある。高橋さんに対してはパワハラとの指摘を否定できない指導があったといい、抜本的に改めるために社外からトップを招くべきだとの声も出ている。