EVへアクセル踏むトヨタ 日産とガチンコ勝負へ トランプ氏の影も… (2/3ページ)

日産の「ノート e-POWER」
日産の「ノート e-POWER」【拡大】

 トヨタの参戦、さぞや不安なのではと日産関係者に水を向けたところ、意外な答えが返ってきた。

 「むしろチャンス到来かもしれませんよ」

 トヨタが振り向いたということは、よちよち歩きだったEV市場が、もはや軽視できない存在になってきたことを意味する。

 トヨタだけではない。独フォルクスワーゲン(VW)はEVへのシフトを明確に打ち出し、国内での生産再編と9千人規模の雇用創出を発表した。排ガス不正問題からの立て直しという要因もあったとはいえ、独ダイムラーなど他の欧州勢もEVの開発体制を着々と整えつつあるのだ。

 日本をはじめ世界的に進む環境規制の強化に加え、エコから広げる企業ブランド、イメージアップの効果も無視できない。

 日産も動いた。16年11月、主力小型車「ノート」に初のHVモデルを追加した「e-パワー」を発売。この新モデル、HVだがまるでEV感覚、ややこしいが、日産のEV技術の粋を集めてつくられているというのがミソだ。

 ノートe-パワーは電気モーターで駆動を行うが、その電気はエンジンで発電して供給する。日産の星野朝子専務執行役員は「他社に先駆けてEVを開発してきた日産だからこそ世に出せた」と胸を張り、「もはや発明」とまで言い切る。実際、試乗したSankeiBizの記者も「走り出しが滑らかで素直に加速する。乗り心地もいい」と感心していたほどだ。

米試乗の動向は気がかりだが…