永谷園「お茶づけ」 約20年ぶりに浮世絵カード復活 抽選に応募殺到 (2/2ページ)

永谷園の名画カード「東海道五拾三次」。復活を喜ぶファンは多い
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  • 名画カード封入が約20年ぶりに復活した永谷園のお茶づけ商品

コレクターも

 名画カードの始まりは、袋の中に商品がすべてそろっていることを確認した上で封入する検印紙。当初無地の紙に判子を押したものだったが、より魅力的なものにしようと昭和40年から紙に名画を印刷し始めた。

 最初に名画カードに選ばれたのが「東海道五拾三次」。歌舞伎の舞台で使用される3色の幕「定式幕(じょうしきまく)」をモチーフとする商品のパッケージデザインに合わせた。

 その後、「富嶽三十六景(葛飾北斎)」や「喜多川歌麿」も加わり、さらに海外シリーズの「ルノワール」、「ゴッホ・ゴーギャン」なども含め全10種類になった。

 名画カードの封入と同時に始めたプレゼントキャンペーンは、毎週2400人に当たるという高い当選率もあって、平成9年までの32年間で累計応募数は約500万口に上った。全種類を集めようとするコレクターも多くいたようだ。

 その後、徐々に応募数が減るなどしてキャンペーンは休止。約20年ぶりの復活を受け同社には「とても懐かしい」と喜びの声が届いているという。

 永谷園のお茶づけ商品は欧米やアジアなど世界で販売されているが、名画カードの封入やプレゼントキャンペーンがあるのは国内販売分のみ。訪日観光客のいいお土産になるかもしれない。