近鉄百貨店が家具量販大手ニトリの店舗を売り場に導入する交渉を進めていることが10日、分かった。百貨店の活性化策として集客力の高い量販店を入居させる戦略を進めており、人気店を積極的に取り入れ、顧客を呼び込む狙いだ。
高松啓二社長(68)は共同通信の取材に「ニトリさんのような集客力のある店舗が専門店の一つとして選択肢にあったらいい」と前向きな考えを示した。近鉄百は昨年4月に奈良店(奈良市)で生活雑貨大手、東急ハンズのフランチャイズ(FC)に加盟し、運営も手掛ける形で店舗を開業した実績がある。
ニトリはおしゃれなデザインや手の届きやすい値段の商品が消費者の人気を集めており、出店を強化している。昨年12月には高島屋が東京・新宿駅南口で展開する商業施設に旗艦店を出した。
高松社長は「(ニトリ側と)情報交換をしている。郊外店の方がいい」などと述べた。「あべのハルカス」に入る本店(大阪市阿倍野区)では「(テナントを入れ替える)2018年ごろが一つの動きになるはずだ」と含みを持たせた。
また、郊外店を閉鎖する可能性に関しては「全く考えていない」と否定した。今後は生駒店(奈良県生駒市)や草津店(滋賀県草津市)の改装に重点的に取り組むとし、18年2月期は生駒店に約5億5千万円を投じる計画を示した。