【2017成長への展望】ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正さん(67) (2/2ページ)

ファーストリテイリングの柳井正社長
ファーストリテイリングの柳井正社長【拡大】

 --アマゾンジャパンや「ゾゾタウン」などインターネット通販が衣料品業界で台頭してきたが

 「プライベートブランド(PB、自主企画)商品も展開しており、将来的には、アマゾンが大きなライバルになる」

 --東京・有明に物流センターを建設しているが、ユニクロでの即日配送サービスは

 「年内に首都圏で始めたい。ネット通販で注文した商品をユニクロ店舗で受け取れるサービスも年内に展開する。ファミリーマートやローソンの店頭での受け取りサービスも検討している」

 --AIの導入で働き方も変わるのか

 「国内では人手不足が懸念されており、効率的な働き方をする必要がある。例えば、顧客が来店した際に購入履歴をもとにした商品情報がスマートフォンに自動表示される仕組みの導入など考えている」

 --2020年度の売上高5兆円の目標を先延ばしした

 「将来的には実現したい。20年度の売上高3兆円は海外展開やデジタル化の推進、『GU(ジーユー)』の拡大で、努力すれば、達成可能だ」

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【プロフィル】柳井正

 やない・ただし 早大政経卒。1972年小郡商事(現ファーストリテイリング)入社。取締役、専務を経て84年社長、2002年会長。05年9月から会長兼社長。山口県出身。