
床材に国産材を使用したタリーズコーヒー都庁店=東京都新宿区(大建工業提供)【拡大】
◆自治体から依頼増
--公共・商業施設での今後の展開は
「市場性という点で、学校や医療・高齢者施設、さらに民間の工場、商業施設など幅広い分野が見込まれる。地域材を使いたい自治体から見積もりの依頼が増えており、民間でも昨年4月にコーヒーショップチェーンのタリーズコーヒー都庁店(東京都新宿区)で床材に採用されるなど広がりをみせている。製品化としては要望の多い外装材への展開が課題だ。農林水産省も森林・林業再生プランで20年の国産材利用50%以上の目標を掲げている。限られた資源の活用を通じ、サステナブル(持続可能)な社会の実現に向けて国産材活用を推し進める当社にとっては追い風だ」(鈴木伸男)
◇
【プロフィル】新田健
にった・けん 大阪芸術大デザイン学部卒。1991年入社。製造部を経て、2014年4月から現職。山形県出身。49歳。