インテリアのコーディネート、整理収納のアドバイスといった個人向けから、モデルルームの企画などの法人向けサービスまで、住環境の改善を手掛けるベイルインテリア(大阪市北区)。代表取締役の金城貞美さんが「インテリアから豊かな暮らしを」との信念を基に起業した。インテリアコーディネートの需要が高まっているという追い風も受け、多くの人がより良い暮らしを手にすることを目指している。
◆誰もが悩む収納
金城さんがフリーランスのインテリアコーディネーターとして活動し始めたのは2009年。一般的には縁遠く感じられるサービスだが、身近な住環境への意識を高めようと、誰もが悩んだことがある住宅の「整理収納」に目を向けた。
整理収納では「まず自分の暮らしを理解しないと、元(片付いていない状態)に戻ってしまう」と強調する。例えばバスタオルの場合、「家族の人数や、共有して使うかどうか、洗うタイミングなどを尋ねる中で、自宅に何枚必要なのかを気付いてもらう」という。限られたスペースに何をどれだけ収納すれば、満足できる生活を送れるのか。それを見極めることが大切で、単なる収納テクニックだけでなく、そうした“気づき”を促すアドバイスをしている。
こうした考えをブログやセミナーなどを通じて発信し、口コミで評判が広まった。仕事の依頼も増える中で、より充実したサービスを提供するため、個人経営だったベイルインテリアを14年に法人化した。