新薬開発には、9~16年かかるとされ、開発費が数百億円にのぼることも珍しくない。開発に成功し、新薬として世に出る確率は3万分の1しかないともいわれる。発売後、短期間で薬価が引き下げられるオプジーボのような例が相次げば、投資回収がますます困難になりかねない。日本製薬工業協会(製薬協)は「現行ルールを大きく逸脱したもので、今後二度とあってはならない」と主張する。
昨年12月には、中医協が薬価と市場実勢価格の乖離(かいり)の大きな品目について、従来改定のなかった年の薬価見直しを示し、薬価を毎年改定するための議論も始まった。製薬協の畑中好彦会長(アステラス製薬社長)は「(毎年改定は)事業の予見性を損なう。対象品を可能な限り絞り込む方向で提言したい」と、制度変更の影響を最小限にとどめることを強く求めている。