ソフトバンク、格安スマホめぐる日本通信とのトラブル収束 ワイモバイルで対抗? (2/2ページ)

 一方、ソフトバンクは、SIMカードは、電気通信事業法で携帯事業者がMVNOに提供を義務付けられた設備の対象外と考えており、日本通信の求めるSIMロック端末向けSIMカードを提供しなくても、電気通信事業法違反に当たらないと主張していた。

 しかし、今年1月に、総務省から諮問を受けた電気通信紛争処理委員会が、両社の協議再開命令を出すのが妥当だとする答申を総務省に出したことを受け、両社は31日に「自主的な取り組みとして相互接続に合意した」(ソフトバンク)という。

 ソフトバンクは今後、他のMVNOとの回線接続に応じる方針で、携帯大手3社の端末利用者向けの格安SIMが普及しそうだ。ただ、携帯ジャーナリストの石川温氏は「ソフトバンクブランドからMVNOへの流出を食い止めるため、(同社の格安スマホブランド)ワイモバイルが他のMVNO以上に安い料金を提供してくる」との見方を示しており、ソフトバンクの方針がMVNOにどこまで追い風になるかは未知数だ。

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 ■日本通信とソフトバンクの回線接続をめぐる問題の経緯

 2015年 8月 7日 日本通信がソフトバンクに相互接続の申し入れ

   16年 9月29日 日本通信がソフトバンクとの協議が不調になったとして総務省に協議再開命令を申し立て

      11月30日 総務省がソフトバンクに回線接続を拒否した理由などについて聴聞を開催

      12月 8日 総務省が電気通信紛争処理委員会に諮問

   17年 1月27日 電気通信紛争処理委員会が総務省に、協議再開命令が妥当とする答申を提出

       1月31日 日本通信が協議再開命令の申し立てを取り下げ