
人型ロボット「ペッパー」による来店客の受け付け・案内業務の実証実験が始まった=2日、さいたま市の「はま寿司」浦和店【拡大】
ゼンショーホールディングス傘下のはま寿司(東京都港区)は2日、同社が展開する回転寿司店の店頭で来店客を受け付け案内する業務にソフトバンクの人型ロボット「ペッパー」を導入する実証実験を報道陣に公開した。
従業員の負担を軽減し、混雑時に受け付け前の客を待たせない効果が期待されている。ペッパーによる受け付け業務はこれまでもあったが、基本的に来店客全員を案内し店舗のシステムと連携した本格的な業務は初めてとみられる。
入り口近くに立ったペッパーは「いらっしゃいませ」と来客を迎える。ペッパーの胸のディスプレーで、客の来店人数や、テーブル、カウンター席の希望を入力すると、横のプリンターから席の番号が書いた用紙が出てくる仕組みだ。満席の場合は整理番号を受け取り、呼び出しを待つ。
はま寿司は全国で457店あり、このうちウィラ大井店(東京都品川区)、真岡店(栃木県真岡市)、浦和店(さいたま市)の3店に昨年10月から順次ペッパーを導入した。実験の結果を踏まえ、導入店舗の増加や業務を行うペッパーの機能追加を検討する。