
鼻に近い場所に取り付けられたデバイスから匂いが漂う「VAQSOVR」【拡大】
「Future Tech Hub」のようなインキュベーション施設の利点については、桜門一家の高橋氏が、箱崎にあったTokyo VR Startup時代の経験を元に、「へこんだときに愚痴を言える相手がいる」ことを挙げた。よむネコの新氏は、「VRは場所を食う。箱崎ではヘッドセットを付けて腕を回すと、誰かを殴るような狭い中で開発してきた」と話し、広いスペースを確保できる「Future Tech Hub」の登場を歓迎した。
今後も入居者は増やしていく予定。VRによる革新という同じ目的を持った人たちが、同じ場所で情報交換を行い、開発状況を見守りながらスピーディーに新しいもの、画期的なソフトやサービスを生み出していく拠点になりそうだ。
個人で世界に打って出ようとしているVR起業家もいる。匂いを使ったプロモーションを行っているザーズ(東京都千代田区)では、米国のサンフランシスコにVAQSOという会社を設立。ここからVRの世界にリアルな匂いを持ち込む画期的なデバイス「VAQSO VR」を送りだそうとしている。
「VAQSO VR」は、様々な匂いが染みこんだシートを内蔵したデバイスを、VRヘッドマウントディスプレーのゴーグル下部に取り付け、ゲームなどコンテンツの進展にマッチする匂いを漂わせるという仕組み。例えばシューティングゲームでは、飛んでくる桃を銃で撃つと桃の匂い、樽を撃つと爆発して火薬の匂いを漂わせることができる。VAQSOではスタートアップ企業に理解がある北米などで資金を集めつつ、日本で開発を進めて2017年中のリリースを目指す。