さらに、業績を牽引(けんいん)してきた米国市場の成長余地は狭まっている。16年の米国新車販売は、前年比0.4%増の1755万351台と過去最高を2年連続で更新。ガソリン安を追い風にスポーツ用多目的車(SUV)など「ピックアップトラック」の需要が拡大するが、マツダは米国のセダン販売の不振が響き通期業績予想を下方修正した。丸本明副社長は「乗用車の需要が減少し、販売奨励金(による値引き競争)の激化が進んでいる」と語る。
米国発の急激な環境変化の中で、各社が競争力を確保することができるか。さらなる成長へのハードルは高い。