例えばこれまでのベースでは、1ラインに必要な作業員は30人ほど。特に仕分け作業については、荷物が流れてくるシューターに3~4人を配置する必要があった。よって早見さんが責任者を務めていた有明ベースでも、10年以上前から人手不足に悩まされてきたという。とりわけ繁忙期の年末年始には、都内のみならず、神奈川県や千葉県まで募集範囲を広げ対応した。
羽田の「高度化」で他拠点の負担減に
一方、クロノゲートでは現場の作業員の数を全体で約3割、ラインに限れば7割の少人化を達成。さらに仕分けの処置能力が他の拠点と比べ各段に高いため、地方のベースは、荷物を「関東地域への荷物」という大まかな区分で送り込めるようにもなった。結果的に全国各地の拠点の省力化にも効果があった。
「現在、仕分け作業のピークとなる20時以降には多くの外国人が勤務し、日中は女性も多い。少子高齢化の中、少人化や省力化により、ダイバーシティも進み、女性や複雑な作業をお願いできなかった外国人労働者の方々に様々なポジションで働いてもらえるようになりました」(クロノゲート責任者 早見友男氏)