軽自動車「三国志」さながらの戦い 絶対王者ホンダN-BOXにダイハツとスズキが猛然と宣戦布告 (1/2ページ)

2017.2.18 16:00

ホンダ「N-BOX」(上)、ダイハツ「タント」(中)、スズキ「ワゴンR」(下)
ホンダ「N-BOX」(上)、ダイハツ「タント」(中)、スズキ「ワゴンR」(下)【拡大】

 軽自動車市場がさながら「三国志」の様相だ。絶対王者“魏”のホンダ「N-BOX」に対し、トヨタ自動車を仲立ちに、トヨタ子会社の“呉”ダイハツ工業「タント」、トヨタと提携を検討する“蜀”スズキ「ワゴンR」がともに猛然と戦いを挑む。その構図は魏の曹操軍と、呉の孫権、蜀の劉備の連合軍が対峙した「赤壁の戦い」を彷彿とさせる。史実では連合軍の勝利となった勝敗の行方はいかに-。

 平成28年の軽の新車販売台数で見ると、ホンダのN-BOXは前年比0.8%増の18万6367台を売り首位となった。これに対しダイハツのタントは1.1%減の15万5998台で2位、スズキのワゴンRは25%減の8万1134台で9位と大差をつけられた。

 N-BOXは23年11月の発売から5年の歳月が経過したが、なおも売れ行きを伸ばし続けている。スライドドアや広い室内空間が評価され、幅広い層に支持されているためだ。

 軽市場で圧倒的な強さを誇るN-BOX。その絶対的な王者に対抗しようと、猛然と宣戦布告したのがスズキだ。2月1日に最主力のワゴンRを約5年ぶりに全面改良して売り出した。

 スズキには「お客さんがいろいろな選択肢の中で軽を選ぶ中で車名別で1位をなかなかとれなくなった」(鈴木俊宏社長)との反省があり、新型では自動ブレーキといった安全機能を強化したほか、車両を軽量化し燃費は最高で従来のガソリン1リットル当たり33.0キロから33.4キロに向上させた。若者から高齢者まで幅広い年代の好みに合うよう外観デザインが異なる三つのモデルを用意。鈴木社長は発表会の会見で「(新型に)大きな期待をしている」と述べ、車名別の首位奪還への野心を隠さなかった。

さらに強まるN-BOX包囲網

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