
プレミアムフライデーへの飲食・小売り業界の取り組み【拡大】
小売業界も、プレ金への対応を進める。高島屋日本橋店(東京都中央区)は、地下1階の食料品フロアで毎日午後5時、焼きたてパンや増量した総菜などを提供するキャンペーンを実施しているが、プレ金の期間中は午後3時に早める。「早く帰宅する女性会社員などをターゲットにしたい」(幹部)という。
一方、サラリーマンの街「新橋」でもセールが行われる。スーツ店「洋服の青山 新橋烏森口店」は、24日午後4~8時限定で、メンズアイテムを全て半額とする。
SMBC日興証券は、プレ金による今年1年間の消費押し上げ効果を、最大で635億円と試算する。同証券の宮前耕也シニアエコノミストは、早帰りできる人が限られるなどマイナス要因はあるとしながらも「今後、制度が定着すれば(消費への)効果が少しずつ出てくる」と分析している。