
2017年シーズンの開幕を迎え、横浜Mサポーターで埋まる日産スタジアム=2月25日、横浜市港北区【拡大】
◆ぬるま湯体質打破
あるJリーグ関係者が面白い狙いを話してくれた。「目標となるビッグクラブを創り、それによって競争力を高め、アジアでの地位を確立したい」
強いクラブが経済力を増すことで、より選手補強や環境整備が進む。そのクラブが牽引(けんいん)してJリーグの実力を引き上げ、経済力を背景に伸長する中国のクラブなどに対抗していく。
近年、日本サッカー界はアジアの中で押され気味だ。改革をリードする村井満チェアマンには強い危機感がある。「アジアで勝てない状況が続けば、ガラパゴス化してしまう」
Jリーグは創設以来、裾野を広げることに傾注してきた。四半世紀前、8府県10クラブでスタートしたリーグは、J1、J2、J3と3部制、38都道府県54クラブにまで拡大した。
心配された経営状況は、2015年度には債務超過のクラブはなくなった。各クラブの経営努力と、この年からJリーグの冠スポンサーとなった明治安田生命保険からの資金導入が大きく貢献したと言っていい。
一方、経営に安定の兆しが見え始めて、逆に「ぬるま湯」体質も指摘され始めた。上位を目指した選手強化よりも、無理せず、赤字を出さずに現状を維持する安定志向。J2クラブには潜在的にあるとされる。