
緊急地震速報に合わせて、避難所までの経路を図示するアプリ「ポケットシェルター」【拡大】
地震の発生後、アプリをインストールしたスマホが移動していないことをサーバーが検知すると、スマホを持った人が被災した可能性があると判断。スマホが移動するまで最大100時間、「スマホが移動していません。災害に遭った可能性があります」などのメールを知人や家族ら最大10件の登録先に自動送信する。
◆英語など多言語化も
ポケットシェルターは、「アンドロイド」のスマホとiPhone(アイフォーン)の両方に対応。3月中旬に月額300円のプレミアム(有料)版が配信される。無料版ではネット非接続時に利用者の歩行足跡を表示できないほか、利用者の安否を家族や知人に自動で伝える機能も使えないなど機能に制限がかかる。
現在、英語や中国語などの多言語化や独自調査による避難場所の追加など機能の拡充を進めており、2020年東京五輪・パラリンピックまでには、訪日客が安心して使えるアプリを目指している。修学旅行を斡旋(あっせん)する旅行会社や、災害が多発する自治体などから、問い合わせが相次いでいるという。
久保田代表は「わずか半年程度の開発期間で大手の防災アプリの機能を上回るモノができた。いつ巨大地震があるかわからない中、優秀なエンジニアがアプリ開発に協力してくれた」と話している。(大坪玲央)
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