
記者会見を行う三越伊勢丹HD次期社長の杉江俊彦取締役専務執行役員=13日、東京都中央区【拡大】
4月1日付で三越伊勢丹ホールディングス(HD)の社長に就任する杉江俊彦取締役専務執行役員が13日会見し、人件費の削減やビジネスモデルの見直しといった構造改革を加速させる方針を強調した。大西洋社長の引責辞任を受けて就任する杉江氏は、具体的な構造改革案については「5月の決算発表時に公表する」と説明した。だが、人事をめぐる一連の混乱で、改革に遅れが生じる可能性も否定できない。
杉江氏ら新経営陣がまず取り組むのは“周回遅れ”とも揶揄(やゆ)される、不採算店舗の縮小や人件費の圧縮といったリストラだ。
ただ、今回の人事は大西氏が昨年11月に松山三越(松山市)などの4店舗について、機関決定していないにもかかわらず売り場縮小などの候補に挙げ、労働組合や従業員から不興を買ったことが発端だ。杉江氏も「社内の人間と対話が不足していた」と非難した。
杉江氏は業績が低迷する地方店について、現時点で閉鎖は検討していないものの、「主要店を含め何らかの手は打たないといけない」と話した。だが、杉江氏が社内や労組との調整に手間取れば、不採算店舗の整理・縮小がさらに遅れる懸念もくすぶる。
また、国内市場で百貨店離れが進むなか、業態転換も避けられない状況だ。