【ケータイWatch】ヨドバシから見た「格安SIM」の今 成長に大手サブブランドの壁 (2/4ページ)

LINEモバイルの記者発表会に登場した女優ののんさん(右)と嘉戸彩乃社長=14日、東京都千代田区
LINEモバイルの記者発表会に登場した女優ののんさん(右)と嘉戸彩乃社長=14日、東京都千代田区【拡大】

 松月氏は、家電量販大手の視点として、MVNOサービスの販売を通じた収益はまだ「厳しい面はある」と黒字化していないことを示唆しつつ、2015~16年はSIMカードの販売が1.5倍、SIMロックフリースマホの販売が2倍と、マイナスをカバーできるまで成長したと語る。

 MVNOやSIMロックフリースマホの購入は新規契約での手続きが圧倒的に多く、キャッシュバックなどのキャンペーンが規制された大手3キャリアと比べ1.5倍ほど新規契約が多い。ちなみにMVNOの中でも、mineo(ケイ・オプティコム)は、基本料の無料化といった割引キャンペーンと広告展開のタイミングをマッチさせるのがうまい、と松月氏は評する。実際に、そうした仕掛けを行うときにはmineoの契約数は普段と比べ3割増しになるのだという。

年1度の購入期待

 ユーザー層も、これまではITリテラシーが高い層だったが17年度は裾野が広がり、より多くの人が手を出すのではと予想。人気のスマホは今のところASUS、ファーウェイ、FREETELであり、この3社でSIMロックフリースマホの7割を占めるが、16年にモトローラの機種で初めてDSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)をサポートすると売れ行きは好調だったとのこと。

MVNOの前に立ちふさがるのがワイモバイルやUQモバイル

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