
清水敦史社長【拡大】
--開発には多額の資金が必要となる
「昨年10月、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成金を受けられることが決まったほか、リバネスなどが手がけるファンド(基金)や個人投資家を引受先とする第三者割当増資も実施し、総額で1億5000万円を調達した。20年以降の株式公開を目指し、市場から調達した資金でさらに大型の風力発電機を開発したい」
--チャレナジーが目指す世界とは
「台風のエネルギーを使った水素社会を実現させたい。1つの台風のエネルギーは世界の発電容量の半分に相当するという試算もあり、その一部を活用したい。さらに日本は海で囲まれている。洋上風力発電でつくった電気を使い、海水を分解して水素をつくり、その水素を貯蔵して必要なときにエネルギーとして使う。そんな時代をつくりたい」
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【プロフィル】清水敦史
しみず・あつし 東大大学院新領域創成科学研究科修士課程修了。キーエンスを経て、2014年チャレナジーを設立し、社長に就く。37歳。岡山県出身。